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ろうかなどと消極

エアコンの暖房スイッチをいれ、風呂に入り荷物の整理を終えるころになり、ようやく自分の部屋に帰ってきた落ち着きNeo skin lab 代理人に包まれた。
 
近くまできていながら、ただの一度もこの部屋に戻ってこなかった。
 
帰るたびに千晶の部屋に行き、整った部屋で快適な時を過ごしてきただけに、これからまたひとりの生活が始まるのかと思うとげんなりしてくる。
 
それほど二人で過ごした時間は充実し、僕に安らぎをもたらしてくれたのだ。
 
結婚の二文字が早く現実のものとなってほしいと切実に思った。
 
 
 
数日後、3ヶ月以上ぶりにNeo skin lab 介紹人実家に帰った。
 
次の休みに、付き合ってる彼女を連れて行くよと言ったときの電話向こうのお袋の声といったら、今思い出しても笑えるほどだ。
 
 
 
『向こうで知り合ったの?』
 
 
『違うよ』
 
 
『違うの? じゃぁ、どこの人? まさか、合コンとか、そういうのなの?』
 
 
『いや、地元の子だから』
 
 
『出張の前に知り合Neo skin lab 退款たお嬢さんなの? あなた、お付き合いしている人がいるのにお見合いしたの!』
 
 
『違う、じゃなくて』
 
 
『わかるように言いなさい』
 
 
『見合いのあとっていうか、その時っていうか……じゃぁ、急ぐから切るよ』
 
 
『待ちなさい、脩平!』
   
 
おふくろの矢継ぎ早の質問に僕がはっきりしない返事をするものだから 『名前くらい教えなさい』 と最後は怒鳴るように問われ ”大杉千晶” という名前だけ教えて早々に電話を切った
 
 
両親の前でどのように話を持っていこうかあれこれ考えてはいたが、今回はわりと楽観視している。
 
お袋は千晶を覚えているだろうか。
 
友人の訃報に遠方からわざわざ葬式に行くくらいだから、千晶のお母さんとお袋はかなり親しく付き合っていたはずだ。
 
そんな人の娘との結婚に異を唱えることはないだろうと思われる。
 
親父にいたっては ”お前が選んだ人なら反対しない” と普段から言ってくれているので、どこの誰であるかさえわかれば問題ないだろう。
 
 
とはいえ、助手席に座っている千晶はそうはいかないようで、車に乗ってからほとんどしゃべっていないのだから、かなり緊張しているらしい。
 
何度か僕を見て口を動かしかけるのだが、小さく首を振ってうつむいてしまう。
 
千晶のことだから、自分でいいのだろうかなどと消極的な思いにとらわれているに違いない。
 
 
 
そんなに心配しなくていいよ。僕が全部しゃべるから千晶は黙って座ってればいいから」
 
 
だけど……あの、私……」
 
 
緊張するよね。わかるわかる」
 
 
あのね、聞いて」
 
 
うんうん、終わったら聞くよ。今は余計なことは考えない。大丈夫、僕に任せてよ。ちゃんと策は練ってきたから」 
 
 
 
余裕のある態度を見せれば彼女を落ち着かせることにもなる。
 
実家に着くと、僕は悠然と構える仕草で千晶を促し、何ヶ月ぶりかの家の玄関をくぐった。
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